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YOASOBIのMV『舞台に立って』を考察!隠されたメッセージとは?

曲・小説・MV

2024年8月6日にYOASOBIの新曲『舞台に立って』のミュージックビデオ(MV)がプレミア公開され、1日経たず20万回再生以上と瞬く間に話題となっています。

このMVは、複数名のアニメーターさんによって作られており、いろんなタッチの描出が出てきます。
また原作の小説も3つ。

それぞれが合わさり、その独特な映像美やストーリー性、そして音楽との融合が絶妙で、多くの視聴者を魅了しています。

しかし、YOASOBIのMVには常に多層的なメッセージが込められており、一見すると気づかないような細部にまで意味が込められていることもあります。

そこで本記事では、個人的な見解ではありますが舞台に立って』のMVを徹底的に解剖し、隠されたメッセージや意図を考察していきたいと思います。

YOASOBIの最新MV『舞台に立って』を徹底解剖!

MVの概要と初見の印象

まず、MVの概要から見ていきましょう。

『舞台に立って』はNHKスポーツテーマとされており、オリンピックやパラリンピックの放送でも流れていますのでテーマはもちろん『スポーツ』

MVはYOASOBIの他の作品同様、アニメーションが主体となっています。

舞台芸術をテーマにしたこの作品は、主人公が舞台の上で自分の夢を追いかける姿をマラソンをしながら表しています。映像は美しく、色彩豊かで、視覚的にも楽しめる仕上がりとなっています。

初見の印象としては、

途中挫折や苦労、このまま進んで良いのかなど、一つの物事において本気で取り組んでいれば誰もに訪れるれあろう、これらのことがあったとしても、それは通過点であり、乗り越えた先に思い描いていた未来が訪れる。

そんな力強いメッセージが伝わってきます。

舞台の上でのパフォーマンスや、主人公が感じるプレッシャー、そして観客の反応などがリアルに描かれています。しかし、このシンプルさの中にも深い意味が隠されているのです。

シーンごとの詳細解説

オープニングシーン

MVのオープニングは、背景が暗く、スローモーションの映像で始まります。マラソンのスタート地点。からクラウチングスタートでスタートしています。

ここでは、主人公が緊張しながらも舞台に向かう姿が描かれています。暗い背景は、主人公の心の中の不安や葛藤を象徴しているように見えます。

また、ここでの音楽のトーンも低く、緊張感が高まる演出がなされています。

日々の練習や舞台上でのパフォーマンス

明るい背景となり主人公の顔のアップと共に、タイトルが出てきます。音楽が一気に明るくなり、ダイナミックな演出が展開されます。

サビに行く前のメロのシーンでは、主人公の普段の練習風景が描かれています。自分にはこれしかないんだ!好きだけじゃ続けられないんだという歌詞の通りに、河川敷を音楽を聴きながら練習しています。

サビに行くにつれて背景が変わっていき、主人公がスタート地点に立ち、その後様々なスポーツが出てきます。

自分の全力を尽くしてパフォーマンスをする姿が描かれています。ここでの映像は、色鮮やかで視覚的にも非常に魅力的です。

数種類のタッチの違う描写がでてくるのも、視覚的に面白いですし、様々なスポーツ、競技があり、それぞれががんばり、パフォーマンスをしている。

同じ競技であっても選手一人一人の物語は一つじゃないんだよというのが表されているようような気がします。

2番になると再度練習風景に戻りますが、背景は夜に代わります。

歌詞は何のためにやっているのであろうと悩んだり少しネガティブな部分。
背景は真っ暗になりますが一筋の光が見えてきます。

挫折や色んな悩みがでてきたところ、また前を向けるようになったのはライバルや親友、仲間の存在のおかげである。一人じゃない!

そんなメッセージ性のある映像が、原作小説の挿絵も交わりながら流れてきます。

苦悩を乗り越え、前を向いたところでサビに入ります。
2番のサビも1番と同様、それぞれの競技で最高のパフォーマンスをしているところが流れてきます。

これらのシーンで注目すべきは、背景の変化です。舞台の背景が次々と変わり、それぞれが異なる物語を語っています。

例えば、背景に描かれる自然の風景や都市の景色は、主人公の心の中の移り変わりや、主人公が夢見る世界を象徴していると考えられます。

クライマックスとエンディング

MVのクライマックスでは、主人公がいよいよ舞台に立ち、全力を尽くしてパフォーマンスしているところがが描かれています。

場面が変わり他の競技でのパフォーマンスが終え、喜び合っている瞬間が描かれています。

ここでの映像は非常にダイナミックで、観る者に強い印象を与えます。そして、エンディングでは、主人公が舞台に戻り、安堵の表情を浮かべるシーンで締めくくられます。

このシーンは、夢を追いかけることの大切さと、その過程で感じる達成感や満足感が表現されています。

YOASOBIの最新MV『舞台に立って』隠されたメッセージとは?

夢を追いかけることの意味

『舞台に立って』のMVには、夢を追いかけることの意味が込められています。主人公が舞台上で全力を尽くす姿は、自分の夢を信じて努力することの大切さを象徴しています。

また、舞台の背景で夢を追いかけることの困難さや喜びなど主人公の気持ちを描がいています。

仲間やライバルの重要性

前を向いて練習しているときは互いに励まし合い、うまくいかず後ろ向きになっているときでも、必ずそばには、いつも練習をしている仲間がいる、ライバルがいる、親友がいる。

そこに気づけることで乗り越えられ、更にレベルを上げることができる。

周りは好きなようにいい、敵に見えてしまうことがあるかもしれないけれど、味方は必ずいる、どんなときでも一人じゃない。そんなメッセージを曲の至るところに感じます。

内なる葛藤と成長

暗い舞台裏から明るい舞台への移行は、主人公の気持ちだけでなく、内なる葛藤とそれを乗り越える成長を象徴しているように感じます。

主人公が感じる不安やプレッシャーを乗り越え、舞台上で輝く姿は、自己成長のプロセスを描いています。

実際に今回オリンピックで金メダルを獲得したスケートの堀米選手は

「上手く滑れているのに、結果が出なかったりとか、東京五輪が終わって自分の得意なルールではなくなったり」と、競技面で苦しんだ点を話すと、「スケートボーダーとしてこれからどう活動していきたいか。自分がスケートボードを始めたときは五輪があったわけでもなかった。本質的に好きになったのはスケートのカルチャー部分だったり、ストリートの深さだったりするので、色んな葛藤はあった」と競技に向き合う姿勢についても葛藤があったといいます。

8/13(火) 16:16配信 yahooニュースより

とあり、まさにこの曲とシンクロした部分があるのではないでしょうか。

YOASOBIの音楽と映像のシンクロ

YOASOBIのMVは、その音楽と映像のシンクロが特徴です。『舞台に立って』も例外ではなく、音楽のリズムや歌詞が映像と見事に調和しています。

特に、音楽の盛り上がりと映像のダイナミックな変化がシンクロすることで、視聴者に強い印象を与えます。

YOASOBIの最新MV『舞台に立って』を徹底解剖!隠されたメッセージとは?まとめ

『舞台に立って』のMVは、YOASOBIの音楽と映像の美しい調和が見られる作品です。

その中には、夢を追いかけることの大切さや自己表現の重要性、内なる葛藤と成長、何より自分は一人じゃないんだといった深いメッセージが込められています。

YOASOBIのファンのみならず、多くの人々に感動を与えるこの作品は、何度見ても新たな発見があるでしょう。是非、何度も繰り返し観て、その隠されたメッセージを感じ取ってみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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