YOASOBIの新曲『舞台に立って』が公開、MVも2024年8月6日(火)に公開され、その独特な歌詞とメロディーが多くのファンを魅了しています。
小説を音楽にするユニットであるYOASOBIの楽曲は、いつも深い物語性とメッセージが込められており、聴くたびに新たな発見があります。
今回はNHKスポーツのテーマソングとして書き下ろされ、オリンピックやパラリンピックの放送でも流れているのに加え、3つの原作小説がある本作でも、他の楽曲と同様又はそれ以上にメッセージ性が込められた楽曲になっていると思われます。
そこで本記事では、『舞台に立って』の歌詞を徹底的に考察し、その背後にあるメッセージを探っていきたいと思います。
『舞台に立って』の歌詞を徹底考察!歌詞の概要と全体の印象
まず、歌詞全体の概要を見てみましょう。『舞台に立って』は、一人の主人公が舞台の上で自分の夢を追いかける姿を描いています。
夢に向かって努力する過程や、プレッシャー、達成感など、さまざまな感情が込められています。
YOASOBIの他の楽曲同様、この歌詞も聴いている人に強い共感と感動を与える楽曲となっています。
これはスポーツだけでなく勉強や仕事などあらゆるジャンルで頑張る人を応援する『応援ソング』となっています。
初めてこの歌詞を読んだ時、多くの人が感じるのは「夢を追いかけることの大切さ」でしょう。
ですが、その裏にはもっと深いメッセージが隠されています。次に、歌詞の各部分を詳しく見ていきましょう。
『舞台に立って』の歌詞を徹底考察!歌詞の詳細解説
イントロダクション
歌詞の最初の部分では、主人公が舞台に立つんだという夢とそれに向かっていく強い気持ちが描かれています。バック演奏はギターのみ。ストローク奏法でのエレキギターが響きながらボーカルikuraさんの歌声も一緒に重なります。
未来の私の背中をひたすら追いかけた きっともうすぐ見えなくなる
重なり合う そう信じている ここが私の未来だ舞台に立って歌詞一部抜粋
この部分では、主人公が思い描いていた、舞台に立つ未来の自分という夢。
そこに向かって必死に練習して、がんばって、
そうして夢に向かっていった先、思い描いていた未来の自分に重なるときが必ずくるんだ。
こういった強く、前向きな思い、気持ちが伝わってきます。
1番の歌詞
誰にも負けたくない、練習はつらいけど、好きなことだからあきらめず、がむしゃらに努力する。そんな夢に向かって前向きに努力するような描写が描かれています。
でもね 好きだから諦めなかった このがむしゃらな毎日がきっと
願った結末につながっているって 信じている舞台に立って歌詞一部抜粋
勝負の世界は厳しいことも、努力が必要なこともわかっている。苦しいけれど、好きだからこそ頑張れて、それが思い描いた未来にも繋がっている。
夢に向かって走る、青春のような感じもします。
今まさに自分も夢に向かって、願った結末に繋がることを信じてブログを頑張っているので、後押しされるようなそんな気分にもなりました。
サビ部分
サビでは、主人公がいよいよ舞台に立ってパフォーマンスが始まる。そんな描写が描かれています。
MVではここでさまざま絵のタッチのさまざまな競技のパフォーマンスが流れるように出てくる部分になります。
大きく吸った息を吐いて もう一度目線を上げれば
かさぶたばっかの毎日も 今に繋がっていると思えた舞台に立って歌詞一部抜粋
前半は主人公がいよいよ夢の舞台に立ち、緊張とわくわく、気迫などが感じられ、後半は落ち着くように深呼吸をして、今までやってきたことがようやく結果となって、スタート前に立っている。
そんな高揚感さえ感じられる部分になっています。
2番の歌詞
2番の歌詞では、主人公の苦労、そしてそれを乗り越えてきたことが表されています。
時系列的には先ほどのサビ部分で舞台に立った時に思い出している、そんな形ではないでしょうか。
努力しても伸び悩みうまくいかないこと、急に事故にあったことで今までのように続けられなくなったこと、あと2ポイントが取れず自分の居場所だと思っていたステージが取られてしまうなくなってしまう
そんな3作品の原作小説中にもあるような苦悩な部分が描かれています。
しかし主人公は乗り越えることができました。
どうやって?
そんな時ももう一度って なんとか手を伸ばせたのは
隣で戦い続ける 君がいたから舞台に立って歌詞一部抜粋
親友が、ライバルが、同じ境遇の仲間が
努力して輝いている、そんな君がいたからこそ、乗り越えられた。
悩んで、投げやりになるとどうしても周りは敵に見えてしまうことも多いですが、自分1人では出来なくても、必ず味方になってくれる人はいる。
1人じゃないんだよ。
そんなことを教えてくれているように感じます。
2番サビ
2番のサビは1番のサビで舞台のスタート地点に立った、その続きです。
先ほどのような苦悩を思い出しつつ、しかし、それを乗り越えてここまで来たんだという自信そんな感情が描かれています。
未来に描いた自分にあうためにようやく立てた舞台。
胸の高まりを、自分の今までのやってきたことを思い出しながら、落ち着かせつつ、自分は大丈夫、きっとできると鼓舞している。
そんな場面ではないでしょうか。
そしていよいよその舞台が始まります。
クライマックスとエンディング
歌詞のクライマックスでは、主人公が舞台に立ち、その舞台で全力でかつ楽しんでパフォーマンスしている情景が浮かびます。
そう 無邪気に思い描いた 未来の私はもうそこにいるんだ
今確かに捉えた舞台に立って歌詞一部抜粋
そしてパフォーマンスを終え、自分の思い描いた未来の自分と合わさった(思い描いた目標を掴み取った、達成した)ところで曲が終わります。
それは優勝かもしれません、自己ベストの更新かもしれません、どんな形であれ自分の思い描いた未来を達成した喜びと達成感が最後に出ています。
YOASOBI『舞台に立って』の物語の裏にあるメッセージとは?
夢を追いかけることの重要性
『舞台に立って』の歌詞には、夢を追いかけることの重要性が強調されています。主人公が舞台で全力を尽くす姿は、自分の夢を信じて努力することの大切さを象徴しています。
また、舞台の背景など、細部にまで夢を追いかけることの困難さや喜び最後には達成感まで描かれています。
プレッシャーを乗り越える力
舞台に立つ前やパフォーマンス中のプレッシャーに対する描写は、困難な状況を乗り越える力を表しています。
主人公が感じる不安やプレッシャーを乗り越え、舞台上で輝く姿は、自己成長のプロセスを描いています。
自分のやってきたことを思い出して、自分を信じて、大丈夫。べたな言葉かもしれませんが、このメッセージは、こんな思いが含まれており、聴いている人に対して困難を乗り越える勇気を与えるものになっています。
人は1人ではない、人との関わりの大切さ
例え自分がうまくいっていなくても、周りによく言われていなくても、見渡せば必ず一緒に戦っている仲間やライバル、友人など味方になってくれる人はいます。
逆にいうとそんな挫折を味わって気持ちが落ち込んだ時は人に頼って、時には相談して、泣いて…
そんな風にすることで、また立ち上がれる
人との関わりの大切さ、自分一人では越えられない壁も仲間と一緒なら乗り越えられる。そんなメッセージが込められています。
YOASOBIの音楽と歌詞のシンクロ
YOASOBIの楽曲は、音楽と歌詞が見事にシンクロしている点が特徴です。『舞台に立って』も例外ではなく、音楽のリズムやメロディーが歌詞の内容と完璧に調和しています。
特に、音楽の盛り上がりと歌詞のクライマックスがシンクロすることで、聴いてる人に強い感動を与えます。
YOASOBI『舞台に立って』の歌詞を徹底考察!物語の裏にあるメッセージとは?まとめ
『舞台に立って』の歌詞は、YOASOBIの他の楽曲同様、深いメッセージと物語性が込められています
夢を追いかけることの大切さ、プレッシャーを乗り越える力、人との関わりの大切さなど、多くの要素が詰まっています。
YOASOBIのファンのみならず、多くの楽曲を聴く人に感動と勇気を与えるこの楽曲は、何度聴いても新たな発見があるでしょう。
ぜひ、『舞台に立って』の歌詞を繰り返し聴き、その深いメッセージを感じ取ってみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。