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YOASOBI新曲『New me』元ネタ小説集感想レビューは?どんな人におすすめ?

曲・小説・MV

YOASOBIの新曲「New me」の元となった小説が含まれている『New me ―文藝×monogatary.com小説集―』が発売されました。

この小説集は、モノコン2023 文藝×monogatary.comコラボ賞に受賞した7作品が収録されています。

ジェンダーやハラスメント、愛し方、個性、死との向き合い方など、それぞれの作品で考えさせられ、新たな気づきを与えてくれるものになっています。

本記事では小説集を読んでの感想・レビューやどんな人におすすめか筆者の視点でご紹介していきます。

まったく異なる世界観の7作品のため、きっと共感できる作品が見つかると思います。

ぜひどんな作品があるのか参考になればと思います。

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YOASOBI新曲『New me』元ネタ小説集感想レビューやおすすめは?

それぞれの作品ごとに、monogatary.comではどんなレビューがついているのか、どれくらいのリアクションがされているのか、筆者の感想を交え紹介し、最後にどんな人におすすめかを示します。

筆者の主観が入っているものも含まれるので参考程度にお願いいたします。

大賞作品「白山通り炎上の件」【著者:有手窓】

この作品は大賞にも選ばれ、以前リクルートとコラボしたフリーペーパーにも掲載された作品です。

2024年11月現在で25のお気に入りと140もの惚れた(いいねと同様)がつけられています。

レビューをみるとやはり『大賞おめでとうございます』というコメントや

とても面白い🤣 素直におめでとうと叫びたいです😂 ただ、ますます「純文学」というものがわからなくなりました😅 アクション活劇という入れ物に入ってはいるけど、主人公の心の描写・変貌・成長を書き切っているところ、なのかしら😅 まだまだ勉強しなくちゃ😭 ありがとございます♪ おめでとう御座います🥳🥳🥳

monogatary.comより

のような面白かったというコメントがありました。

私たちが普段抱えている人間関係の問題や我慢、孤独、そしてこれにどうやって向き合っていくかがテーマになっているのではないかと感じました。

筆者もこの主人公のように八方美人になってしまうところがあるので、とても共感できました。

納得いかなくても世の中の流れにうまく乗っていくにはそれに従わなければならない。

従わなければ自分がやりにくく、いづらくなるだけ。

このような悩みや葛藤を抱えている方も少なくないのではないかと思います。

主人公は自分が置く環境を変えることで、その世界が変わるきっかけとなりました。

中々ここまでできることは難しいかもしれませんが、環境を変えるというのは大きなポイントになるように思います。

ちなみに筆者も主人公と同じように環境を変えることで、今までいた世界観が大きく変わりました。

人間関係に悩んでいる方や、納得いかない今の現状に悩んでいる方にぜひ読んでほしい作品です。


優秀作品「サイボーグになりたいパパゲーノ」【著者:東旺伶旺】

こちらは2024年11月現在で4のお気に入りと55の惚れたがつけられています。

コメントには

コメント失礼します🙏🏻パパゲーノという言葉を初めて知りました。パパゲーノの杖、という名前のノートに記された数々の邂逅の嵐に感動が止まりませんでした。出会いに何かしらの意味があるとわかるのは、暫く経ってから、しかも他人から見たらこじつけなのかもしれませんが、それを支えに生きていくことを選んでいく。繊細だけど力強さを感じました。素晴らしい作品を読ませて頂きありがとうございました。

monogatary.comより

のように『感動しました』という意見が多く並んだ作品でした。

筆者は『パパゲーノ』という言葉はこの作品で知りました。

パパゲーノとは『死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で“死ぬ以外”の選択をしている人』のことで、実際に存在する言葉です。

いじめや、仕事でのストレス、愛するペットがいなくなった。

色んなタイミングで苦しみ、哀しく、辛くなり、死んでしまいたいと思うこともあるかもしれません。

そんな人にまず立ち止まってこの作品を読んでほしいと思います。

このパパゲーノというものがもっと広く知れ渡っていれば、自殺なども減っていく。

まさにパパゲーノ現象が起こり得るのではないか、そんな風にも思える、とても感動する作品です。

優秀作品「放浪する顔面」【著者:佐加島テトラ】

こちらは2024年11月現在で10のお気に入りと152の惚れたがつけられています。

コメントは

過去も現在も未来も不変的に面白い小説に出会えたと感じました。 見え方、感じ方、なにを大切な基準とするか。など、読みながらずっと考えてしまう小説です。

monogatary.comより

美の基準という、時代によって移り変わる複雑な観点を上手くまとめあげていて、楽しく読ませていただきました。 ラストがたまらなく良いですね。こんなにも傍に理解者がいるという、晴れやかで救われる一文がキラリと光ってます。

monogatary.comより

などの意見がありました。

この作品は6章構成であり、他の短編と比べるとボリュームが多い印象です。

500年後は顔をファッションのように気軽に変えられるといった、少しファンタジーのような要素も入っており、小説をあまり読まない人でも読みやすい作品ではないかなと思います。

自分の顔がもっとかっこよければ、かわいければもっとモテるはず。

好きな人に振り向いてもらえるはず。

多くの人が一度はそんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。

もしそんなことができるようになったらどのようになるのか。

本作品を読むと疑似体験ができます。

何かと人と比べて自分が劣っていると悩んでしまう人や、あまり自分に自信が持てない人にもぜひ読んでほしい作品です。

自分を見直し、今の自分を好きになるきっかけになるかもしれません。

佳作「青い木と遺棄」【著者:目榎粒子】

こちらは2024年11月現在で5のお気に入りと18の惚れたがつけられています。

こちらは現在コメントはありませんが、今回の小説化も相まって今後書かれるかもしれません。

宗教、孤独などなかなかテーマとしては難しい作品かもしれません。

親が宗教信者となってしまい、自分の周りもそれに巻き込まれてしまう。

自分は逃げるように気持ち的に親を捨て、家を捨て、闘っています。

けれど自分を想ってくれている人は気づかないだけで近くにいるかもしれません。

本作の主人公はそこに気づくことができました。

自分一人孤独を感じている。周りには味方がいない。

そんな風に心を閉ざしてしまった人へ、扉を開けるきっかけにもなりえる作品ではないかと思います。

佳作「グリーンベルベットの背骨」【著者:青井井蛙】

こちらは2024年11月現在で2のお気に入りと16の惚れたがつけられています。

遺された者たちが死者へ馳せる気持ち、死者がなりたかった「何か」、そして、それぞれの新しい一歩。それらが美しくてかなしい緑とともに、綺麗に浮かびあがってきました。私にも、種、あるといいな。 読ませていただき、ありがとうございました。

monogatary.comより

このようなコメントが残された作品です。

骨に付着した種。

ここから、遺された人と一緒に成長していく

身近な人の死から始まる作品ですが、とてもあたたみがある作品です。

いろいろな形でおわかれし、忘れられない、立ち直れない人に読んでほしい作品です。

お別れしたひとのことを忘れられず、立ち止まってしまった人は、周りを見渡してみるとその人の残像があるかもしれません。

その残像はどんな顔をしていますか?

あなたがそれを乗り越えたとき、きっとその顔は笑顔になることでしょう。

次の一歩を踏み出すきっかけに、是非読んでみてはいかがでしょうか。

佳作「タイポグリセミア」【著者:本條七瀬】

こちらは2024年11月現在で2のお気に入りと16の惚れたがつけられています。

現在コメントはありません。

タイポグリセミアとは『文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象』のこと。

本小説も時系列が入れ替わって進んでおり、一度では理解が難しい作品かもしれません。

しかし、その分読みごたえのある作品であり、何回も読みなおすことで、時系列がみえてきて、おもしろさを感じます。

自分なりの解釈ができたときには、謎解きの暗号が解けた時のような達成感さえ、覚えました。

話を読み込める人、推理物や謎解きのようなジャンルが好きな人におすすめです。

YOASOBI新曲『New me』元ネタ小説集あらすじは?レビューやおすすめもまとめ

本記事では新曲『New me』の元ネタ小説を含む小説集の作品のあらすじとレビューを紹介しました。

どの作品のもそれぞれの色が濃くあり、現代のさまざまな問題も取り入れられています。

また誰もが抱えたことがあるであろうことも組み込まれているため、共感し、物語に入り込めるのではないでしょうか。

人により読みやすい、読みにくいなどあるかもしれませんが、この小説集の作品はそれぞれジャンルも取り入れられているテーマもばらばらです。

きっと刺さる作品があるのではないでしょうか。

少しでも参考になればと良いなと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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