AdoとAyaseのコラボレーション楽曲『Episode X』。
映画ドクターXの主題歌ということもあってか、youtubeで一部が解禁され、1週間で30万回再生を超えており、大きな話題となっています。
その強烈な歌詞と颯爽としたメロディが耳に残り、早くフルで聴きたい。どういう歌詞なのだろうかと気になる方も少なくないのではないでしょうか。
また今回は映画ドクターXのための書き下ろしということで、映画ドクターXとの関連性も気になるところです。
しかし2024年10月3日時点で歌詞や曲のフルコーラスは解禁されていませんのでYouTubeで歌詞を聞き取りました。
そのうえで本記事では
・歌詞の意味を考察
・映画との関連性を考察
していきたいと思います。
『Episode X』歌詞の意味は？
まず、楽曲『Episode X』の歌詞に注目すると、Adoの特徴である強い自我と決意が描かれています。
これは米倉涼子演じる主人公、大門未知子とも重なる部分があると感じます。
特に以下の歌詞に注目してみましょう。
誰にも采配の権利などないないない
無駄な瞬間はひとつとしてない
この部分では、他者に自分の運命を左右されないという強い独立心が描かれています。
誰にも「采配の権利」がない、すなわち自分の人生を決めるのは自分自身であり、たとえ苦しい状況でも「無駄な瞬間はひとつとしてない」というポジティブなメッセージが込められています。
これは、Adoのこれまでの作品に見られる「孤独の中での自己肯定感」を反映しており、リスナーに向けた力強いメッセージと解釈できます。
さらには群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌う。目の前の患者を助けるためならば一切の妥協も許さず突き進む、大門未知子のキャラクターにも通じるものがあると感じます。
この部分の歌詞だけでもAdoや大門未知子の『どんな困難でも止まることなく立ち向かい、自分を信じて突き進む』二人の性格が表されているではないでしょうか。
また
あんな こんな強敵も 撃破
どんな症例（強敵）でも絶対に失敗はしない
そして『私に失敗はない』と、大門未知子のおなじみのセリフである『私失敗しないので』を文字らえた歌詞でサビが終えています。
このように、歌詞全体を通して「何度でも立ち上がる強さ」と「自己成長への挑戦」を感じられます。
Ayaseもインタビューで言っていましたが、Adoと大門未知子の2人は重なる部分があって、この楽曲はこの組み合わせだからこそできた、特別な曲なんだと感じました。
また『Episode X』というタイトルが示す「X」は、未知の可能性や試練を意味しており、それに立ち向かうための勇気と決意が歌詞に込められているのです。
「X」という文字が持つ意味には、数学的には「未知数」や「解決すべき問題」という要素が含まれます。
このことから、『Episode X』の歌詞は、これからの人生で直面するであろう未知の挑戦や試練を象徴していると考えられます。
歌詞中の「無駄な瞬間はひとつとしてない」というフレーズは、これまでの経験が未来に繋がるという自己肯定感を強調しており、Adoが歌い上げるメッセージは非常に前向きです。
『Episode X』映画ドクターXとの関連は？
『Episode X』というタイトルが公開された際、思い浮かべたのが、やはり主題歌とされる映画『ドクターX』との関連です。
主演の米倉涼子が演じる天才外科医・大門未知子は、「私、失敗しないので」という名台詞で知られ、彼女の圧倒的な技術と強い独立心が視聴者に強い印象を与えています。
では、実際にこの楽曲が『ドクターX』とどのように関連しているのかを考察していきます。
歌詞と大門未知子のキャラクターの共通点
『ドクターX』の大門未知子は、「失敗しない」ことを強く信じて行動し、他者の干渉を拒むキャラクターとして描かれています。
この点で、楽曲『Episode X』の歌詞に見られる「誰にも采配の権利などない」というフレーズと大いに重なります。
大門未知子が他人の意見に左右されず、独自の道を歩む姿勢は、楽曲のテーマである「自己決定」や「自己表現」と非常に似通っています。
また、歌詞の中で「何回もクリア」「失敗はない」と歌われる部分は、まさに大門未知子が持つ絶対的な自信と重なります。
彼女はどんな難手術も成功させるという確固たる意志を持っており、その姿勢は『Episode X』に描かれる自己成長と挑戦のテーマとリンクしているのです。
米倉涼子のコメントから見る関連性
米倉涼子自身が、『この楽曲についてAdoの唯一無二の世界観の中で、一匹狼の「大門未知子」がどのようにして生まれたのかまで表現されている』とコメントされており、楽曲と『ドクターX』との強い関連性が伺えます。
そしてAdoもまた、もし私の曲を聴いている、見ているときになんか違うなと感じたとしても、それはAdo自身がまたステップアップしたんだと見守ってほしい、ついてきてほしいとライブのMCで言っており、自分自身が信じた道を突き進む強い意思を持っています。
以上よりドクターXの大門未知子とも、歌い手であるAdoとも、とても関連がある楽曲であり、Ayaseが2人を重ねるように詩を綴ったとコメントしていた通り、この作品のため、このコラボの為に、特別に作曲したことが、強く伝わります。
タイトルから見る関連性
さらに興味深いのは、タイトルに含まれる「X」のシンボリズムです。
『ドクターX』の「X」は、大門未知子の「未知数」や「誰にも予測できない存在」を象徴しています。
一方、『Episode X』の「X」も同様に、未知の挑戦や新たな道を意味している可能性が高いです。
この「X」が示すものが、両作品に共通して「何者にも縛られない自由な自己」を強調しているのは、非常に興味深い点です。
『Episode X』歌詞の意味は？映画ドクターXとの関連は？まとめ
『Episode X』の歌詞は、自己成長と挑戦、そして他者に左右されない強い意志を描いています。
そのメッセージは、『ドクターX』の大門未知子が持つ独立心と非常に似通っており、楽曲とドラマが共通のテーマを持っていることが明らかです。
加えて歌い手であるAdoも共通しており、自分の信じた道に突き進む強い思いや強さを感じるこの楽曲と関連しています。
さらに、米倉涼子のコメントやAyaseが楽曲制作にあたって『ドクターX』の世界観を意識したことからも、この楽曲が『ドクターX』との密接な関連を持っていることがわかります。
Adoの力強い歌声が、未知子の強さや挑戦を象徴するように響き、リスナーに深い感動を与える作品です。
『Episode X』は、自分の進む道に悩んだときや不安になったとき、後押しをしたり、勇気を与えてくれるような楽曲になっているのではないかと思います。
そして、そのテーマは、映画やドラマ『ドクターX』とも強く結びついており、今後も話題となること間違いありません。
早くフルコーラスが聴きたいところですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
